トイレの水漏れで、バカにならない一日の水道料金。

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大学に入るために上京し、アパートで一人暮らしをすることになった。田舎の両親は寮暮らしを勧めてきたけれど、寮だと門限があるので、一人暮らしをして思い切り夜遊びを堪能したかったのだ。結局一人暮らしの許しは得たものの、誰も家に入れてはならないという条件を呑むこととなった。まあつまり、変な男を招き入れるんじゃないかというのが両親の一番の杞憂なんだろう。父親は合いカギまで奪い、「時々はチェックしに行くからな」とまで脅してきたのだった。

そんな両親の言いつけを守って数か月経った頃だった。アパートのトイレがおかしいことに気づいた。便器の前の方からチョロチョロと水が常に出ているようなのだ。これって何だろう。いつからこうだったんだろう。私はそのときトイレの水漏れに関する知識がなかったため、そのまま放置してしまった。でもそれがよくなかった。

次の月、私の代わりに水道代を払っている両親から連絡があった。そして父親に「男を連れ込んでいるだろう」とあらぬ嫌疑をかけられてしまった。だけど私にとっては寝耳に水である。何でいきなりそんなことを言い出すのかとよくよく聞いてみると、先月の水道代が急に上がりだしたのだそうだ。それで私以外の誰かが住んでいるのだと思い込んだらしい。私がトイレの水がチョロチョロ出ている件を告げると、父が「すぐに水道屋を呼べ」と言った。業者さんに見てもらうとやはりトイレが水漏れしていて、私にかけられた疑いは無事晴れたのだけど、それはそれで両親に怒られる羽目になってしまった。なぜなら私がトイレの水漏れを放置したせいで、月の水道使用料が7000円以上も跳ね上がってしまったからだ。一日に換算すると、200円以上にもなる。まさかそんなにかかってしまうなんて…。

次に何かあれば即、仕送り中止という勧告を受けてしまった。一人暮らしでのびのびどころか、粗相がないようにビクビク暮らす毎日である。